バイオマン

昨日から東映特撮YouTubeで公開されています、スポーツセレクション。本来は、オリンピックセレクションという名前でしたが土壇場で変更になりました。商標とかが絡んでいるのでしょうか?ジライヤやシャイダーなども配信に含まれていたようですが、オリンピックという単語がタイトルに含まれていたため配信中止になりました。もう忍者オリンピックも超人オリンピックもダメなんでしょうかね。

そんなわけですが今回は、超電子バイオマン13話を視聴しました。

今回の新帝国ギアの狙いは、世界最硬宇宙金属の破壊、装甲を強化するスーパーセラミック光線を浴びたモンスター、メッサージュウを送り込みます。というあらすじはどうでもいいのです。

今回の見どころは、役者の失踪によりメンバー交代を余儀なくされたイエローフォー、カメラマンだった初代の矢島由紀さん演じる小泉ミカに代わり、アーチェリーでオリンピック(バイオマンは、1984年に放送されていたので恐らくロサンゼルスオリンピック)を目指す田中澄子さん演じる矢吹ジュンの先輩・早瀬役で当時JACのスター俳優だった真田広之さんが出演されていることです。

このゲスト出演は、失踪した矢島さんが所属していたJACによるお詫びとして実現したようです。

真田さんは、流石の殺陣、飛び降り、転がり、弓撃に至るまで熱い演技とともに披露してくれました。元々、真田さんは、東映特撮、宇宙からのメッセージ銀河大戦にも出演されていましたし、突然のゲスト出演しかも子供番組といえども全く手を抜かず短時間でインパクトを残す姿は、滅茶苦茶カッコよかったです。レッドワン・郷史郎役の阪本良介さんとのやり取りも印象的でした。真田さん相手に、戦士としての覚悟を持って説得する姿にとても頼もしさを感じました。

更には、田中さんも演技面では、突然の抜擢もありまだまだ慣れていない印象でしたが、アクション面は、全く問題なく、同年に放送されていたシャイダーのアニー張りのパンチラアクションを披露されていました。

最後は、ジュンの戦士としての覚悟を知り身を引く(ついでに弓も引く)早瀬の姿もカッコよくて印象に残りました。

個人的には、矢島さんが降板していなかったらバイオマンもどういう物語だったのかなと思うことがあります。自由を好む小泉ミカは、正義の戦隊ヒーローの枠にとらわれない後のブラックコンドル・結城凱にも通じるキャラクターになったんじゃないかなと思いました。序盤は、彼女の行動を取り巻く話が多かったので物語の中心になっていったのかなとも思いました。前年のシャリバンにも準レギュラーで出演されていましたし、期待されていたんでしょうね。

それでも矢吹ジュンがデニムスカートでアクションを披露し、新武器バイオアローを引っ提げ人気キャラとして今でも多くのファンの印象に残っているのですからそれも正解という事でしょう。

今も昔も物事には、いわゆる大人の事情がつきものですが、このバイオマンの様にいいテコ入れというか、印象に残るエピソードが生まれることもあるので世の中何が起こるか分からない面白さがあるなあと思いました。