ネロス軍団大運動会

本日も東映特撮スポーツセレクションで超人機メタルダー第23話「トップは誰だ?! ピンからキリの大運動会」を視聴しました。

この回は、路線変更によりスピルバンまでの作品にもあったような牧歌的なお話も増えていったメタルダーの中でも異色中の異色作です。

この話の中心は、ネロス4軍団による大運動会。この勝負に対する各軍団の取り組みの違いに個性が出ていて面白いです。

凱聖クールギン率いるヨロイ軍団は、真面目に特訓を行い挑みます。凱聖ダグスキー率いる戦闘ロボット軍団は、遊具を使った変わり種の特訓、差別化が見られます。凱聖ドランガー率いる機甲軍団は、武装や適材適所を意識した編成で挑みます。そして、凱聖ゲルドリング率いるモンスター軍団は、他軍団の偵察を行いますが真面目に特訓も何も行いません。それどころか本番では、コバンザメ戦法に妨害、勝てばなんでもいいの精神で優勝を勝ち取ります。正義のヒーローは、夢に向かって真面目に練習しなければ栄光をつかむことが出来ませんが、悪の場合は違います。勝ったものが強くてそれが全てなのです。

中々変わり種のエピソードですが、主役のメタルダーは、ネロス軍団が運動会をしていることは一切知らず、ゴッドネロスのシンプルな子供をさらうという作戦で呼び出され、周りは敵ばかりの大ピンチの中に放り出されて子供を連れて辛くも脱出するという役どころなのも中々の個性です。

メタルダーは、初期のシリアス路線も良いですが、中盤以降のエピソードのおける人間達との交流によって最終回の感動が何倍にも膨れ上がるようにできているので、このエピソードも含め一度は見ていただきたいです。