劇場版キョウリュウジャー

現在、毎週日曜日東映特撮Youtubeスーパー戦隊シリーズ第37作獣電戦隊キョウリュウジャーが配信されております。その流れで「劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック」が配信されました。

この映画は、2013年夏に公開された作品で仮面ライダーウィザードの劇場版と同時上映されました。

あらすじは、人気歌手のMeeKoのコンサートがデーボス軍に襲撃された。それを助けたキョウリュウジャー。MeeKoは、キョウリュウレッド・ダイゴがフランスで知り合いお互いに夢を語った美琴だった。デーボス軍の狙いは、恐竜を鎮める能力を持つ巫女の末裔である美琴の歌声。その能力を悪用し獣電竜トバスピノを操ろうと画策したのであった。そして、美琴とダイゴの前に現れる悪の戦士デスリュウジャーに美琴は連れ去られてしまう。キョウリュウジャーは、美琴を助け出すことが出来るのか。

というものです。

作品の見どころとしては、トバスピノそしてブンバッキー、アンキドンと合体したスピノダイオーの登場ではないでしょうか。ガブティラのリデコになるのですが、特徴的なトサカとブーメランを武器に戦う姿が印象に残ります。その他にも今回の敵役であるデスリュウジャーこと獰猛の戦騎Dも宮野真守さんの演技とともに印象に残りました。ブーメランを首の後ろに回すポーズもカッコ良かったです。

トバスピノ、スピノダイオー、美琴、Dは、後にテレビシリーズの第39話に再登場しました。美琴が持っていたトバスピノの獣電池はダイゴの手にわたり、トバスピノ及びスピノダイオーも戦線に加わりました。キョウリュウレッドカーニバルが使用したり、ザクトル、パラサガンと合体してスピノダイオーウェスタンになるなど劇場版のメカとしては破格の活躍を見せました。

更に今作では、美琴がダイゴに惚れていてキョウリュウピンク・アミィが少し嫉妬しているような描写がありましたが、後の再登場時では、美琴が二人の関係性の深さを知り身を引くといった姿が描かれました。ここは、後の最終回の感動に繋がる重要な場面でした。映画とテレビの関連性を強く意識した描写や設定があるのは、三条陸先生と坂本浩一監督のコンビの特徴です。

というわけで、キョウリュウジャーの劇場版の感想でした。20分強の映画のためややバタバタするシーンがありますが、キョウリュウジャーらしいドラマチックさとパワフルアクションが詰め込まれた作品なのでテレビシリーズとともにぜひ楽しんでほしいです。