ネロス軍団大運動会

本日も東映特撮スポーツセレクションで超人機メタルダー第23話「トップは誰だ?! ピンからキリの大運動会」を視聴しました。

この回は、路線変更によりスピルバンまでの作品にもあったような牧歌的なお話も増えていったメタルダーの中でも異色中の異色作です。

この話の中心は、ネロス4軍団による大運動会。この勝負に対する各軍団の取り組みの違いに個性が出ていて面白いです。

凱聖クールギン率いるヨロイ軍団は、真面目に特訓を行い挑みます。凱聖ダグスキー率いる戦闘ロボット軍団は、遊具を使った変わり種の特訓、差別化が見られます。凱聖ドランガー率いる機甲軍団は、武装や適材適所を意識した編成で挑みます。そして、凱聖ゲルドリング率いるモンスター軍団は、他軍団の偵察を行いますが真面目に特訓も何も行いません。それどころか本番では、コバンザメ戦法に妨害、勝てばなんでもいいの精神で優勝を勝ち取ります。正義のヒーローは、夢に向かって真面目に練習しなければ栄光をつかむことが出来ませんが、悪の場合は違います。勝ったものが強くてそれが全てなのです。

中々変わり種のエピソードですが、主役のメタルダーは、ネロス軍団が運動会をしていることは一切知らず、ゴッドネロスのシンプルな子供をさらうという作戦で呼び出され、周りは敵ばかりの大ピンチの中に放り出されて子供を連れて辛くも脱出するという役どころなのも中々の個性です。

メタルダーは、初期のシリアス路線も良いですが、中盤以降のエピソードのおける人間達との交流によって最終回の感動が何倍にも膨れ上がるようにできているので、このエピソードも含め一度は見ていただきたいです。

野球回は名作

今日、鑑賞した作品は、手裏剣戦隊ニンニンジャー第21話「燃えよ!夢の忍者野球」です。ニンニンジャーは、普段からハチャメチャでぶっ飛んだ作風ですがこの回も例にもれず中々のぶっ飛び具合です。

今回登場する妖怪は、バク。バクは、夢を食べると言っても寝てるときの夢ではなく、将来の夢を食べる妖怪です。今回のお話は、バクに夢を食べられたアカニンジャーと野球少年北別府君の夢を取り戻すため、妖怪と野球対決するお話です。(なんだそれ)

細かいネタでいうとラストニンジャになる夢を奪われたアカニンジャー・天晴が肉体労働系のバイトでまじめに働こうとしたり、野球対決で卑怯な戦法をとる妖怪に対して忍術を使ってもはや忍者の方が汚いなってなっていて、正々堂々とした護星天使と違ってある意味人間らしさを感じました。

この話のテーマは、心は夢を忘れても体は覚えている。だから行動すれば、夢は体に染みついていて自然に湧き出てくるもので、簡単に奪うことが出来ない。といったところでしょうか。忍者であることは忘れても熱い心を忘れない天晴にらしさを感じていて好きですね。北別府君が奪われたニンニンジャーの夢を投げ返すシーンもゲストの設定を生かしたいいシーンでした。

ニンニンジャーは、全編にわたって面白いのでいつか全話感想を書きたいですね。

走れ、アグリ!

今日も東映特撮スポーツセレクションの話です。

今日は、天装戦隊ゴセイジャー第36話「走れ、アグリ!」の感想を書いていきたいと思います。

この話のあらすじは、ゴセイブラックのアグリがランニング中に出会った青年、直人 彼は、短距離走で自分の実力を示すため実業団チームへの入団を目指しているという。一方そのころ人類を機械に服従させるべく暗躍する悪の組織マトリンティス帝国のマトロイド・スキャンのバルザスLJは、有望なスポーツ選手をメカ人間にするべく競技会を襲撃し次々とアスリートをさらっていく。神出鬼没なバルザスLJに苦戦するゴセイジャー、そこで次に狙われる競技会に先回りする作戦をとる。その競技会とはなんと直人の出場する大会だった。アグリは、直人の記憶を上回りおとりとなって、マトリンティスの野望を砕けるのか……

というストーリーです。

私は、この話がゴセイジャーの中でも1位2位を争うほど好きです。ゴセイジャーの面白さは、地球を守る護星天使が人間も守るべき存在であり、どんなことがあっても人類のためにも戦うというところだと思います。望少年との交流や人類に絶望しているゴセイナイトとの対立を通して、今までの同じ人間として地球の平和を守るのではなく、天使の使命として地球と人類を守っているのではっきりとした勧善懲悪が描かれることにより、ヒーローとしてのカッコよさをあの時代にストレートに表現したことは、戦隊シリーズにおいても画期的なことだったと思います。

話を戻してこのエピソードの好きな部分は、やはり人間の夢に懸ける姿を尊重したアグリが天使としての能力を使わず己の身一つで勝負に挑んだところだと思います。ゴセイジャーは、護星天使たちの考えや気持ちを通して人間のすばらしさや持っている力についてがテーマになることが在ります。その中でも夢を実現させようとする人間の底力についてアグリの人類を守る氏名との真剣勝負を通して描かれたこのエピソードは、二人の力が全くの互角であるという結末も含めて、ゴセイジャーの使命に対する思いの強さも表していると感じました。

他の見どころとしては、今でも語り草となっているゴセイナイトの無茶な特訓シーンやアグリと直人が出したタイムが9.99秒と当時の10秒台の壁の厚さ感じたところなどでした。当時としては、9秒台も夢のまた夢であることを考えると、劇中でのアグリのセリフである「夢をおいつづけて前に進むことが大切だ」というメッセージもあきらめない事で不可能も可能とすることが出来るということを子供たちに伝えることのできる素晴らしいものだと感じます。

ゴセイジャーは、こういう当たり前のことや子供たちに教えたいことがたくさん詰まっていて、子供に見せたい戦隊シリーズNO.1だと個人的に思っています。

フォーゼってすごいね

相も変わらず、東映スポーツセレクションでは、スポーツに関する東映特撮作品が配信されていますが、今回は、仮面ライダーフォーゼ第39話です。

このエピソードは、そこまでスポーツに関係するわけではありません。福士蒼汰さん演じるフォーゼこと弦太朗のダブルダッチシーンや今回の怪人、タウラスゾディアーツがゴルフ好きという理由で選ばれているそうです。

この回の見どころは、新しい校則でリーゼントを禁止された弦太朗が髪を下ろして只の福士蒼汰と化しているところです。後、最近よく見る個性派俳優の坂口涼太郎も出演されています。10年近くたっていますけど、印象が変わりませんね。フォーゼって、吉沢亮さんとか清水富美加さんとか、ゲストだと、横浜流星さんとか滝沢カレンさんとか、真野恵里菜さんとか出てますし凄いですよね。当時は何となく見てましたけど、次々にスターが生まれてくるとんでもない番組として見返すたびにスターが増えていく感じがします。また出演者からだれか出てくるのでしょうか?いろいろと目が離せませんよね。

バイオマン

昨日から東映特撮YouTubeで公開されています、スポーツセレクション。本来は、オリンピックセレクションという名前でしたが土壇場で変更になりました。商標とかが絡んでいるのでしょうか?ジライヤやシャイダーなども配信に含まれていたようですが、オリンピックという単語がタイトルに含まれていたため配信中止になりました。もう忍者オリンピックも超人オリンピックもダメなんでしょうかね。

そんなわけですが今回は、超電子バイオマン13話を視聴しました。

今回の新帝国ギアの狙いは、世界最硬宇宙金属の破壊、装甲を強化するスーパーセラミック光線を浴びたモンスター、メッサージュウを送り込みます。というあらすじはどうでもいいのです。

今回の見どころは、役者の失踪によりメンバー交代を余儀なくされたイエローフォー、カメラマンだった初代の矢島由紀さん演じる小泉ミカに代わり、アーチェリーでオリンピック(バイオマンは、1984年に放送されていたので恐らくロサンゼルスオリンピック)を目指す田中澄子さん演じる矢吹ジュンの先輩・早瀬役で当時JACのスター俳優だった真田広之さんが出演されていることです。

このゲスト出演は、失踪した矢島さんが所属していたJACによるお詫びとして実現したようです。

真田さんは、流石の殺陣、飛び降り、転がり、弓撃に至るまで熱い演技とともに披露してくれました。元々、真田さんは、東映特撮、宇宙からのメッセージ銀河大戦にも出演されていましたし、突然のゲスト出演しかも子供番組といえども全く手を抜かず短時間でインパクトを残す姿は、滅茶苦茶カッコよかったです。レッドワン・郷史郎役の阪本良介さんとのやり取りも印象的でした。真田さん相手に、戦士としての覚悟を持って説得する姿にとても頼もしさを感じました。

更には、田中さんも演技面では、突然の抜擢もありまだまだ慣れていない印象でしたが、アクション面は、全く問題なく、同年に放送されていたシャイダーのアニー張りのパンチラアクションを披露されていました。

最後は、ジュンの戦士としての覚悟を知り身を引く(ついでに弓も引く)早瀬の姿もカッコよくて印象に残りました。

個人的には、矢島さんが降板していなかったらバイオマンもどういう物語だったのかなと思うことがあります。自由を好む小泉ミカは、正義の戦隊ヒーローの枠にとらわれない後のブラックコンドル・結城凱にも通じるキャラクターになったんじゃないかなと思いました。序盤は、彼女の行動を取り巻く話が多かったので物語の中心になっていったのかなとも思いました。前年のシャリバンにも準レギュラーで出演されていましたし、期待されていたんでしょうね。

それでも矢吹ジュンがデニムスカートでアクションを披露し、新武器バイオアローを引っ提げ人気キャラとして今でも多くのファンの印象に残っているのですからそれも正解という事でしょう。

今も昔も物事には、いわゆる大人の事情がつきものですが、このバイオマンの様にいいテコ入れというか、印象に残るエピソードが生まれることもあるので世の中何が起こるか分からない面白さがあるなあと思いました。

 

何故、日本のW杯の結果によって鎧武の夏映画の面白さが変わるのか

本日から1週間、東映特撮YOUTUBEの企画でスポーツに因んだ作品が複数公開されます。

超神ビュビューンの第1話など珍しいものから、超人機メタルダーの運動会回、天装戦隊ゴセイジャーの「走れ!アグリ」などの名エピソード等8作品が選ばれました。

その中でも今回のメインとして配信されているのが、「劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!」です。

この映画は、仮面ライダー鎧武の夏映画で2014年7月19日に公開されました。2014年といえば、ブラジルW杯が開催された年です。というわけでサッカーが非常に盛り上がっていたので仮面ライダーにもその波が来ていました。更に、前年の大ヒットドラマ「半沢直樹」に出演していた片岡愛之助さんが今回の黒幕、仮面ライダーマルス・コウガネを 演じられているなど、当時の時事ネタや流行が一部取り入れられていました。

映画の内容ですが、オーバーロードの襲撃に遭い壊滅状態に陥った沢芽市、一人残りインベスと戦い続ける葛葉紘汰彼の目の前にラピスと名乗る謎の少年が現れる。サッカーを知らない彼にスポーツを通しての平和がある事を説明する紘汰だったが、気が付くと、そこはサッカーによって黄金の果実が争われる世界だった。しかし、暴力による争いのない平和な世界のライダーたちは、次第にお互い憎みあい争うようになっていく、そこにはある男の介入が…端的に言うとこういう話になっています。

まず最初の見どころとして、ライダーに変身しての大迫力のサッカー対決ですね。もう何度目かの鎧武VSバロンですが直ぐに変身する戒斗に対し、たっぷりとボール足に挟んでのバク転などたっぷりとアクションシーンを見せてから変身する紘汰という対比が特におもしろいです。

ゲストととして、当時はタレントとして活躍されていたゴン中山こと中山雅史さん、当時、ジェフユナイテッド千葉所属の佐藤勇人選手とジュビロ磐田所属の駒野友一選手が出演されていました。2010年の南アフリカW杯に出場されていた駒野選手の出演はわかりますが、なぜ佐藤選手が選ばれたのかは、今も昔も謎です。(せめて弟の佐藤寿人選手では?と思います。)

次の見どころとしては、アクションシーンです。中盤、対立するブラーボ、グリドン率いる軍隊と斬月・真、マリカ率いる黒影トルーパーで構成されるユグドラシル軍そしてバロンの三つ巴の戦いは正に劇場版といった大迫力で描かれました。ただ滅茶苦茶長いので途中で今何の映画見ているんだろうという感覚に陥ることがあります。

鎧武とマルスの一連の攻防も魅力的です。バナナ、ドングリ、ドリアンと次々にロックシードを入れ替えて戦う鎧武、それに圧倒的な攻撃力、防御力で答えるマルス、さらには、重量級のカチドキアームズとのパワーバトルも大迫力でした。最後には、場所を変えての馬上の対決、極アームズのソニックアロー攻撃をブリンガーソードではじくマルス、最後は炎をまとったペガサスの姿で挑むも火縄橙DJ銃の斬撃モードで真っ二つにされてしまします。

また、この作品の最大の見どころである11人のライダーが一斉に変身して、ラピスが変身した仮面ライダー冠をボールにしてマルスが変形したゴールに鎧武がライダーキックで叩き込むシーンは、各ライダーのボールの扱いの個性や普段はキックをフィニッシュにしない鎧武がここぞというときにライダーキックを叩き込む爽快感とともに印象に残るシーンとなっていました。

そこからの物悲しいラストシーンへの転換は、これも印象に残ります。鎧武乃風(湘南乃風)が歌う主題歌「YOUR SONG」もまた名曲なので感情が揺さぶられます。

ここからは、タイトルにもある通りこの作品に対する不当な評価や誤解に対する解説をしていきたいと思います。

まずこの作品が不当な評価を受ける理由として、映画公開時期に、日本が既にW杯に敗退していたからというものがありますが、そもそもブラジルW 杯の開催は、6/13~7/14 までの開催であり公開されるまでに既に終わっているわけです。日本のグループリーグ敗退が決まったのが6/27ですが仮に盛り上がったとされるロシアW杯と同じくトーナメント初戦までの勝ち上がりだったとして7/2までなのでたった5日しか変わらないのです。今まで日本代表は、トーナメント初戦を勝ち上がった経験はありません。W杯で敗退したからこの映画は駄作という方々は、日本は高確率で優勝するとでも思っていたのでしょうか?そんなわけありません。彼らの中には、日本は初戦敗退しただの言っている方もいました。そもそも最初はグループリーグ制なので初戦敗退なんてありえません。こういう方々は、そもそもサッカーにもW杯にも対して興味がないのです。ただ、この映画を叩く自分を正当化したくて言っているとしか思えません。

そもそも日本が負けて敗戦ムードになったから映画が盛り下がったんだ。という方もいましたが、この映画は、サッカーをテーマの一つにしていますが、この作品においてサッカーの役割は、暴力による侵略と支配で滅び去ったフェムシンムと滅び去ろうとしている人類に対し、サッカーによる命のやり取りをしない戦いの世界を作ろうとしたものの人間の悪意と憎しみによってもろくも崩れ去っていく様子やそれでも諦めずに立ち向かっていく事の大切さを描いた作品だと思っています。現実でもスポーツには、汚い部分も暗い部分もありますが、悪意に負けず平和にスポーツを楽しむことが大切だと思いますし、その為には、綺麗ごとだけではいけないという部分もあります。このテーマは、ダンスステージの縄張り争いという子供の喧嘩から大人の悪意に惑わされ命のやり取りに発展していくテレビシリーズにも通じるものがあり、ただ平和を謳歌するだけでは、平和を守ることができない現実の厳しさを描くという点でも鎧武らしい映画になっています。ですので、この作品を楽しむためには、そもそもW杯知る必要もありませんし、世界中の人たちが楽しむサッカーというスポーツそのものを通して、人は、どうすれば憎しみや欲望による命のやり取りをしなくて済むのかを考える事こそがテーマだと考えます。劇中でも言っていましたが、勝てば嬉しい、負ければ悔しい、次は勝てるようにがんばる、その精神が大切だと思いますし、W杯に出場できること自体凄いことで32の出場国の半数が脱落するグループリーグで敗退したから映画の見方が変わるなんて言う人は、そもそもこの作品のメッセージも本質も理解する気がなく、鎧武という作品への踏み込みが足りないんだなと思います。

他には、仮面ライダー冠の出番がボールになっているだけという批判がありますが、マルスを倒す直前に全身が映りますし、球体の果物が鎧になるのが売りの鎧武という作品において球体を生かしてボールになるのは、ある意味当然の発想というか、ほかのアーマードライダーの力を借りて身を挺してマルスに直接ぶつかっていく強い意志を感じました。

鎧武がメロンエナジーロックシードを拾ったにも関わらずジンバーメロンになぜならなったのか、というのは、メタ的に考えれば、スーツ改造の手間だったり、ブラックジンバーにスムーズに移行するためなどの理由があると思いますが、ほかにも防御強化だとカチドキと能力がかぶってしまう等の理由があるのかなと思います。

他にもいろいろ言われているのですが、あまり作品の本質の部分とは関係ないものも多く、W杯の話のように無理やり話を広げて史上最低作品のように風潮する方もいますが、ファンの方々は、基本無視でいいでしょう。もちろん作品の賛否は、色々あると思いますが、この作品は、ストーリーもアクションもいいところは沢山あるし、誰かが言っている批判点も勘違いだったり、よく見ると的が外れていると感じる部分もあるので、自分の意見をしっかりと持って好きな作品を楽しんでいくのが一番だと思います。

 

 

 

分からん......わからん.......

絵を描いてて、どうやって描けばいいのか分かんなくなってきました。参考書通りに描こうとするとなんか上手くいかなくて、もしかしたらもっと崩した感じで自分らしく描けばいいのかなって感じもします。感じ、感じって言いすぎですね。

本は、いいところは吸収して自分の物にするのが一番ですよね。自分らしさと自分に無いところと、上手く吸収して自分だけのスタイルが作れるように頑張りたいです。

というわけでまたしばらく頑張ります。